人間ドックは毎週毎月受けるようなものではないということは当然のことですが、だからと言って5年に一度、10年に一度というようなペースで受けるべきものでもありません。人間ドックを受けるのは病気のリスクを悪化する前に発見して早期治療に入れるようにするという意味がありますから、ある程度しっかりとペースを考えて受診する必要があります。ではどれくらいのペースで受診をすればよいのかと言うと、これは年齢によって変わってきます。一般的に人間ドックを受けることが推奨されるのは35歳や40歳と言ったような年齢を超えてからですが、40代以下の場合には2年に1度受診すれば問題ないとされています。

これはまだ体の抵抗力などがあまり衰えておらず、十分に健康的な肉体であるという認識に基づくものです。50代以降になると抵抗力の衰えも始まりますから1年に1度の受診が必要とされるようになりますので、大まかにはこのように考えておけば問題ありません。ただこれは検査の結果何も問題が無かったとされる場合の話であり、検査の中で何らかの問題が見つかったという場合には、毎年受診することが好ましくなります。例えば何らかの病気が見つかって治療を行ったというのであれば、たとえ40代以下の人であっても翌年の再受診が好ましいとされますし、病気が見つからなくとも血圧やコレステロール値が高かったという場合にも毎年の受診が好ましいとされます。

人間ドックは自由診療であるために患者の費用負担がありますが、自身の健康管理をするという目的において人間ドックの意味は大きいと言えます。一定年齢に達した場合には、なるべくこうしたペースでの受診を心がけましょう。