タイ・バンコクでは、運転免許証、医療保険、就労許可の取得や更新と ビザ申請などに健康診断を受ける場合、健康診断が必要となります。果たして言葉は通じるのか、内容は日本とどう違うのか、検査結果の説明は理解できるのかなど、日本の医療機関で受けるのとは違い、不安な要素はたくさんあります。しかし、バンコク現地の病院には、日本語コーディネーターが常駐していたり、日本人専用の健康診断センターを完備していたりと、言葉に不安があっても安心して受診できるように配慮されている病院や、またその他には、日本人向けのクリニックもあり、内容としては大きく個人向け・企業向けとコースがわかれていたりします。個人の基礎健診には、問診をはじめ、肥満度を調べる身長、体重、血圧と視力障害の有無をみる視力検査などの身体検査や、白血病、貧血、多血症、鉄欠乏性貧血、血小板数異常を検査する一般血液検査、急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝臓障害、肝硬変、黄疸、脂肪肝などをみる肝臓の検査、高コレステロール血症、脂質異常症、高中性脂肪血症などをみる脂質の検査のほか、血糖値、尿酸、腎臓、尿路、便検査などが含まれていて、おおよそ日本の健康診断と同じ内容となっています。

バンコクの病院においても、癌マーカーや免疫検査などのオプション検査もあり、必要に応じて受けられるようになっています。また、法人向けとして、日系企業に勤める人たちのためにレントゲン車をオフィスや工場へ持っていって一斉に健康診断を行っている病院もあります。