身体に不調を感じたときに、人間ドックを受けておけばよかったと感じる人も多いのではないでしょうか。身体に異常が発生していないか確認するための検査として人間ドックがあるわけですが、同じ役割を果たしているものとして健康診断もあります。健康診断は自治体や職場、学校などで行われており、法令によって実地が義務付けられているものになります。人間ドックは健康診断とは異なるもので、任意で受診して希望している人が自分で医療機関を選択して受けるという違いがあります。

人間ドックは健康診断よりも、1歩踏み込んだ個人における詳しい検査を受けることが可能になります。健康診断では糖尿病や肺疾患、心臓病などを対象とした7から24項目の検査が行われます。健康診断でも血液検査が行われることがありますが、それによって身体の全てについて把握できるというわけではありません。健康診断によって分かることは肝臓や腎機能、コレステロール値、貧血、糖尿病などについて分かるだけとなります。

消化器系の状態の異常や、胃や腸、がんの発見などについては行うことはできません。1日や半日、1泊2日のコースなど時間や費用ごとにコースが選択できるようになっていますが、1日ドックのコースではおよそ30項目について調べることが可能です。健康診断では含まれていない胸部のCTやエコー、胃カメラなどの検査を受けることができます。初期のがんを発見することができて、健康診断では発見できない病気を見つけられる点が人間ドックと健康診断の違いと言えます。